【妊娠中に知りたい】カンガルーケアラップで出産直後から親子のふれあい時間

出産直後、親子が肌と肌を直接触れ合わせる「カンガルーケア」を知っていますか?

カンガルーケアは、赤ちゃんの呼吸や体温、血糖の安定を助け、親子の安心感や絆づくりにも良い影響があり、母体の回復や母乳分泌を促すことが報告されています。

近年では世界的にも、出生直後からの肌と肌のふれあいを促す取り組みが広がっていて、医療機関での標準的なケアのひとつとして位置づける流れが強まっています。

ドイツで大切にされているカンガルーケア

ドイツの出産現場では、出産直後のカンガルーケアはとても大切なケアとして認識され、多くの医療施設で積極的に取り入れられています。

親子ともに大きな問題がない場合、出生直後から1〜2時間ほど続ける施設も多く、その後も母子同室や家族同室の環境でゆったり過ごすのが一般的です。

帝王切開の場合でも、手術前に専用のトップスやラップを着用しておき、出生後すぐに赤ちゃんを胸元に迎え入れます。

出産直後からの親子のふれあいによる効果が実際にあり、そのような時間をしっかり確保しようとする工夫が現場で続けられています。

カンガルーケアラップとは

カンガルーケアラップ(ボンディングトップやカンガルーケアトップなどと呼ばれることもあります)は、出産直後の親が赤ちゃんを胸に抱いた状態を、安全かつ安定して支えるための専用ベビーラップです。

赤ちゃんをタオルで包んで行うシンプルなカンガルーケアにも大きな意味があります。

ですが、専用ラップを使うことで、親子ともにリラックスしながら、より長時間、肌と肌のふれあいを続けやすくなります。

ドイツでは、新生児病棟や産科と協力して開発されたボンディング用トップスやスリングが使われています。

ディディモス ボンディングトップ
(出典:製品サイトより)
袖付きのボンディングトップ
※横に寝転んで使用します
出典:製品サイトより

 当たり前になるまでには時間がかかってきたこと

こうしたカンガルーケアラップの活用は、ドイツでも最初から当たり前だったわけではありません。

医療チームが安全性や衛生面に配慮しながら、現場での試行錯誤と改善を重ねてきました。

その結果、少しずつ導入施設が増え、今のように「親子のふれあいを支える道具」として受け入れられてきた背景があります。

日本で「カンガルーケアラップ」を活用する可能性

​日本では、出産直後の短時間のカンガルーケアを取り入れている医療機関は増えてきています。
でも、カンガルーケアラップそのものは、まだ一般的とは言えない状況です。

ただし、経腟分娩で産後の経過がスムーズな場合など、バースプランで事前に希望を共有しておくことで、出産直後に専用ラップ使用できたケースも実際にあります。

ディディモス カンガルーケア ボンディングラップ 新生児 NICU
ディディモス ボンディングラップを日本で使用している例
写真:Instagram @mana_babywrap

クリニックや助産院、助産院での産後ケア入院時など、小規模で柔軟なケアを提供している場では、個別に工夫しやすいケースもあるかもしれません。

興味のある方は、妊娠中の段階で、主治医や助産師さんに「こういうケアに関心がある」と伝えてみるといいでしょう。

自宅でもできること:「セカンドボンディング」

「ボンディング」とは
出産直後から始まる、親子が肌と肌を触れ合わせることで生まれる「愛着関係」のことで、出産直後の「カンガルーケア」による愛着形成の効果は特に強いことがわかっています。

もし、出産直後や入院中などにカンガルーケアラップを使ったケアができなかったとしても、退院後の自宅で、改めて肌と肌を触れ合わせて過ごす「セカンドボンディング」の時間をつくることができます。

出産直後にやりたかったと思うこともあるかもしれませんが、今、やってみたいと思ったタイミングにやることにも大きな意味があります。

また、母子だけでなく、父子はもちろん、祖父母と赤ちゃんとの愛着形成にも効果的です。

肌と肌のふれあいの経験は、これから長く続く育児の大切な根っこを育てます。

カンガルーケア NICU 早産児 ディディモス 産後ケア カンガルーケアラップ
ボンディングトップを使って
自宅でカンガルーケア

すでに生後1ヶ月を超えている場合など赤ちゃんの成長によっては、カンガルーケア専用のラップやトップスではなく、柔らかい布製の抱っこ紐(ストレッチベビーラップなど)で行うことも検討してみるとよいかもしれません。

カンガルーケアや二次ボンディングでは、大人の胸の上で赤ちゃんの安全な姿勢を保つことがとても大切です。

特に、生後すぐや退院直後の小さな赤ちゃんは、軌道の確保や手脚の開き具合などへの配慮も必要です。

カンガルーケアやセカンドボンディングのために専用ラップや抱っこ紐を使う際には、ドイツの理論を学んだベビーウェアリングの専門家に相談しながら使うと、より安心です。

このような安全な姿勢を知ってから
二次ボンディングを行います

妊娠中に知りたかった!という声が多いからこそ

カンガルーケアやカンガルーケアラップについて紹介すると、「妊娠中に知っておきたかった」という声を耳にすることが少なくありません。

だからこそ、この記事を読んでいるあなたがもし妊娠中の場合は、今のタイミングで、カンガルーケアラップという選択肢があることをぜひ知ってほしいと思います。

もしも出産後にこの記事出会ってくださった方は、「やってみたい」と思ったらその日が一番、赤ちゃんが小さな日です。

悩んでいる間にどんどん成長していく赤ちゃんですので、ぜひできるうちにやってみてほしいなと思います。

「カンガルーケアラップ」に興味がある方へ

日本では、「ディディモス」がカンガルーケアラップやトップスを取り扱っています。

サイズの選び方など難しい場合がありますので、興味がある方は直接お問い合わせしてみることをおすすめします。

赤ちゃんの姿勢についても、専門家に相談するなど必ず安全に配慮することを大切にしてください。

詳細はこちらよりご確認いただけます。


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